mathichen独話【Hatena版】

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明るい農村は多国籍軍が救う

R・シュトラウスの歌劇‘影の無い女’には2組のカップルが登場します
東方の国の皇帝夫妻と、染物師バラク夫妻です

後者の嫁は、一般にはお人好しの亭主に文句タラタラ鬼嫁っぽい扱いです
背景をよく調べると、欠点はあっても単なるワガママ女房でないのがわかります
貧しい家の生まれで、口減らしのためバラクのくれるおカネで家族を養うための、『売買婚』でした
ラクが善人は承知していても、嫁への気遣いが足りない所から孤独で鬱積、そんな女性なのです

何年か前NHKの短編ドラマで、ヴェトナムから日本の農村に後妻入りする娘が描かれていました
農家の嫁は最近、中国や東南アジア出身者多いですね。斡旋業者もいるとか
皆が皆貧しい生まれとは限らない代わり、『勉強熱心で働き者』という共通点は見られます
慣れない異国の習慣を覚え、姑の病院送り迎えのため運転免許取り、農業や家事に勤しむ
大学やOL経験していても小生意気な都会の小綺麗主婦とは天と地以上の差があると思います

農村でなく漁港での話ですが
スリランカで働いていた独身中年のおっさんが新聞読んでいたら、17歳のギャルが花婿募集中
見合いを申し込んで会ってみると、「ウチが貧乏なんで、結婚して家を離れ家計を楽にしようかと~」
貧乏でも明朗快活な彼女を気に入ったおっさん、現地で結婚、故郷へ連れ帰りました
それから20年近くの月日が経ちました
嫁は10数年ぶりの帰郷時には、「あぁ、やっぱり異国で寂しくはあったのか…」が垣間見えた
それでも、朝から味噌汁代わりのカレー味には息子ともどもゲンナリながらも一家円満には違いない
何より、町の集会所に集うジジババ連中から「よう働くエエ子やな~」と人気者なのが素晴らしい
…これも、都会の信心も無いくせに教会結婚式希望☆のバチ当たり小娘連中にはちょっとやそっとじゃぁね