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適応の心理は寡黙

暴行、監禁…それでも「しつけ」?次男トイレ監禁判決に専門家ら疑問の声
2010.9.15 21:36

 次男監禁事件で東京地裁は検察側の求刑に対し、半分以下に減刑する判決を下した。「およそしつけとはいえない」と断じながら、次男の状況を「早期に助けを求めることができた可能性があり、被告の期待に応えたいという気持ちもあった」などと判断したからだ。専門家からは「虐待の実態を分かっていない」と疑問の声が上がっている。

 顔などを数カ所骨折するような暴行と監禁が続いた結果、身長約165センチに対し体重は40キロにも満たないほど衰弱していたという次男。救出直後には「またトイレに入れてほしい」などと述べており、被告2人の暴力におびえていた心の内が見えてくる。検察側が明らかにした陳述書で、次男は「最低でも3年間ぐらいは刑務所に入っていてほしい」と強烈な被害感情をしたためている。

 虐待問題に詳しい東海学院大の長谷川博一教授(臨床心理学)は「虐待でPTSD(心的外傷後ストレス障害)になると、無力感に陥り『自分が悪いからこういう事態になった』と思い込むようになる」と指摘。長谷川教授は「これは成人にも起こる症状」として、「助けを求めないこと自体が虐待の深刻さを物語っており、判決は実態を理解していない」と話している。

( 出典先:MSN産経ニュース
 
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Kidnapping of Colleen Stan 、これについて事件担当検事が共同で著した本です
 
米国の偉い心理学者さんの言葉
「恐怖にさらされた人間にとっては、開いたドアが開いたドアでなくなってしまう」
何故、そうなってしまうのか
コリーンの置かれた環境を読めば、感性持つ人間なら手に取るようにわかります
 
コリーンは、たまたま監禁者夫婦から恵んでもらえたクリスマスプレゼントである聖書を心の糧に生き延び
司法による制裁がなされた後、次のような引用を‘完璧な犠牲者’に寄せています
 
人の内側のものと心とは深いものです
しかし神は、矢を彼らに射かけられるので
彼らは、不意に傷つきましょう
彼らは、おのれの舌を
みずからのつまずきとしたのです
詩篇 64:6-8 )
 
押尾何某事件など、「何で、こんなに刑が軽い?」、日本の甘い倫理基準であっても
どんなに重刑でも服役終えたら、「みそぎは済んだ」と、自他ともに厚顔無恥でいられる国であっても
回心的改心を、一生涯行動で示し続け、ひっそりこの世を去る、それが見られない限り
人間は清濁あわせ飲んでこそですから、人間失格のケダモノ認定します