mathichen独話【Hatena版】

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望郷レクイエム

寝不足。寝付けん。暇つぶしの更新をば




21世紀も10年経った現在
外国人と交際する結婚する日本人男女は、そうでない日本人からどう思われているのやら




1980~1990年代で見ると、戦後半世紀経とうがいまだ遅れていて




女性は、白人、黒人がパートナーだと
自信持てないモテナイ君どもから、「どーせ『Yellow Cab』じゃん」との陰口が聞かれた
アジア系がパートナーだと
アジア地域を後進国と見下している優越感による、何というか「カワイソな娘ね」が全世代に見られた




男性の場合、それなり以上の財を成した中高年親父どもが、第二の人生を優雅に過ごそうと南国を目指した
自分は大富豪ではないが、日本は経済大国。フィリピンやタイなら、楽に暮らせるさ
嫁や子供にはそれなりの保証しとけばいい
生意気な日本のオンナと違って優しく従順な女性をはべらせて楽しい老後を♪☆




マニラで貿易会社経営する、フィリピン永住日本人男性によれば、「甘いんだよね」
彼は、期待に胸ふくらませて渡比し幻想は見事に崩れたアホンダラどもの相談に乗っていたのね




アホンダラどもの勘違いで最たるものは、「この国の女性は、強い。日本の女性のように男を立てようとしない」
誰よ?生意気な日本のオンナと言っておきながら、アワ食って慌てて上方修正するのは
包丁持ち出しオトコを躾けるのは、ベトナム美女(タイ美女にも同様のケースが見られるんだっけ?)
そこまで強烈かどうかは知らんけど、フィリピン美女も情熱的ですよ
朝もはよから魂フッ飛ぶ思いした日本男児いた話あるくらい
長期出張から帰国した3日後に、独り暮らしの部屋で朝目覚めたら、マニラ美女が台所で味噌汁作っていた
彼女は彼を追いかけてきたワケ~




次に多い勘違いは、「この国の女性は、実家ばかり大切にする」
こういう商売をやれ。土地を買え。弟妹の学資の面倒見てくれetc.etc.
南国美女を獲得してみたら、彼女とその親族から次か次へと要求される日々に悲鳴上げたの
日本人の幻想で相手を見ていたんだから自業自得でしょ
婚家が優先されデカイ顔出来るの、日本と、それに似た精神後進国だけだよ
女性はどこの国でも基本、嫁いでも、いざという時は実家とその親族を優先するぞ
大家族主義の根強い南国では、経済事情も影響して尚更だ
フィリピンは日本顔負けの学歴社会であり
女の子でも大学行けないと、お手伝いさん、掃除婦、ウエイトレスくらいしか仕事に就けない
下働きの仕事の給料はたかが知れているだけに
日本の基準では庶民に毛の生えた中流程度でも、南国の基準ではエリート級の価値持つ
姉ちゃんが、日本に出稼ぎ行ったり明るい農村に嫁いだりの中に、家族への仕送りのケース多く見られるだろ
日本人男性と結婚した女性は、出世頭で大黒柱、親孝行娘なのよ




皆が皆、カネだけが目的じゃない。南国の皆様の名誉守るため書いといて
アホンダラの皆が皆、経済危機に陥らない保証は?ありませんわな
カネちらつかせて釣り上げ、有頂天になれる夫婦関係だと、カネの切れ目が縁の切れ目だっての
正式な夫婦関係の解消で、日本に泣き帰れるのであれば、まだいい
非嫡出子デキちゃったとかなると、本国にいる本妻や嫡出子にビビリながら余生送り、かの地に骨を埋める?




という、以上のダラダラした文はですな





女性史研究家・三谷圭子は、今、ボルネオの北端にあるサンダカン市の近代的な街に感慨を込めて佇んでいる。ここは、その昔、からゆきさんが住んでいた娼館の跡であり、サキが現在もそこにいるような錯覚すら覚えるのだった……。圭子とサキの出会いは三年程前になる。からゆきさんの実態を調べていた圭子は、天草を訪ねた時、身なりの貧しい小柄な老婆と偶然めぐりあった。それがサキであった。圭子は、サキがからゆきさんであった、との確信を強め、また、サキの優しい人柄にひきつけられ、波瀾に富んだであろう過去を聞き出すために、サキとの共同生活を始めた。やがて、サキはその重い口を徐々に開いて、その過去を語り出した……。サキの父は彼女が四歳の時に世を去り、母は父の兄と再婚した。サキが十二歳の時、サンダカンで娼館を経営する太郎造はサキに外国行きをすすめ、前金三百円を渡した。サキはその金を兄・矢須吉に送金し、人手に渡った畑を買い戻して幸福な生活をするように願い、村の仲間、ハナ、ユキヨと共にサンダカンへと発った。当時のサンダカンは、英領北ボルネオにおける最大の港町で、日本人の経営する娼館が九軒あり、一番館、二番館と名づけられており、太郎造の店は八番館であった。八番館に着いて一年後、サキは客を取るように言い渡された。借金はいつの間にか二千円にふくれあがり、十三歳のサキにその借金の重みがズッシリとのしかかり、地獄のような生活が始った。だが、そんな生活の中にもサキは、ゴム園で働いている竹内秀夫との間に芽生えた愛を大切に育てていった。そしてある日、太郎造が急死し、女将のモトはサキたち四人を余三郎に売り渡した。余三郎はサキたちをプノンペンへ連れて行こうとするが、新しく八番館の主人となったおキクの尽力で、サキとフミだけはサンダカンにとどまることになった。おキクが主人となってからは、八番館は今までと違って天国のようだった。そして秀夫との愛に酔いしれたサキだったが、ある日突然、秀夫はゴム園の娘との結婚を告げ、サキに別れを告げた。サキの初恋は砂上の楼閣のように、もろくも崩れ去った。数年を経て、おキクはひょっこり現われた余三郎との口論の最中倒れた。おキクはサンダカンで死んだ日本人を弔うために共同墓地を作っていた。おキクを葬ったサキは帰国したが、母は既に死に、兄の矢須吉もサキが外国帰りということで外聞を気にして避けるようになっていた。天草はサキにとって、もはや故郷ではなくなっていた。その後渡満したサキは結婚、男の子を生んだ。だが戦争は夫も財産も奪った。やがて帰国したサキは、息子と京都で暮すが、彼が二十歳を過ぎた頃、サキ一人で天草へ帰された。結婚するにはからゆきさんの母親が邪魔になるのだろう……。圭子とサキの生活は三週間続いた。だが、村人は二人への疑惑を燃え上がらせた。圭子がサキの実態を書けば村の醜聞が知れ渡るからだ。圭子は取材を断念するとともに、自らの素姓を明かしてサキに詫びた。だが、サキは圭子を慰め、温い愛情で勇気づけるのだった……。そして今、圭子はジャングルの中でおキクや秀夫の墓を発見した。望郷にかりたてられて死んでいった日本人たち。だが、それらの墓は、祖国・日本に背を向けて立てられていた……。

( Movie Walker:『サンダカン八番娼館 望郷』より引用 )




村の小さな食堂でだっけか、圭子とサキが知り合う場面
サキの経歴を知ろうと、同行した圭子の友人が軽く「あ、からゆきさんね~」
ギョッとした表情のサキ。気まずくなる小娘ども




からゆきさんの実態を調べていても、戦後生まれ世代の無知無神経ぶりが現れた1970年代
だったら、からゆきさんなど言葉も聞いたことあるかどうかの、後の世代やアホンダラどもは?
彼らが大国と絶賛し誇りにする日本にも暗黒史は存在するのに
南国において、カネによる結婚や愛人関係なんて
貧しい時代に生まれ歴史の彼方に消えた、名も知れぬ同胞女性たちへの侮辱を行っているも同然