mathichen独話【Hatena版】

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記憶の夜と霧が晴れると見える真実





‘ブラジルから来た少年’(1978年)、以前本館にペタリしといたが、観たのか???
『死の天使』、すなわち鉤十字のメンゲレ博士と、ナチハンター爺さんの対決場面ね
これどう考えたって、配役が逆だろぉ
メンゲレ博士はそりゃ二枚目だったが(参照
グレゴリー・ペックは善人過ぎるくらいの善人で有名なの、目を見りゃわかるでしょ
‘マラソンマン’(1976年)の、世の子供を歯医者恐怖症に陥れたローレンス・オリヴィエの方が、悪人ヅラじゃ




何故、いま頃?




1990年代、アタシの前世は大英帝国臣民だったと信じていた
2012年現在、ドイツ系ユダヤ人(ユダヤ系ドイツ人と置き換えてもいい)だったんじゃないかという気がする
よーく考えてみよ
世界首都ゲルマニア、あんな誇大妄想を真剣に着手する、凝り性のドイツ人
ナチハンターや、政敵撲滅マニアのモサドを見てわかる通り、執念深いユダヤ
不倶戴天の敵ながら、ある意味似た者同士だ
この両者の性質合わせ持ったら、どーなるか?




アタシの特権は、ドイツとユダヤ双方の視点で考えられることかいね
長くなるので細かく書かないが
どちらも善悪を合わせ持つ。強引に白黒つけたがるハリウッド公式は無意味に近い
現代日本に都合のいい証言だけを取り上げ、加害者側自身が目撃した被害者の実情を無視するのは愚かしい
そんな感じだ





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VHS2台、当分壊れるなよは置き




眠いわ背中痛いわなのに、重い段ボール箱持ち上げ、何とか探し出した鉤十字関連VHS
写真撮る時、手元震えた。文字見づらいか?
‘ファニア歌いなさい’
‘死の国の旋律~アウシュヴィッツと音楽家たち~’
あと、‘金髪のヨハネス~ナチにさらわれた子どもたち~’
この辺りで、どお?




‘死の国の旋律~アウシュヴィッツと音楽家たち~’
アタシが観たのは、2003年の初放送
ゾフィアは当初、NHKの番組取材を頑なに拒否した
当然でしょ
仮借ない記憶力の持ち主であるファニア・フェヌロンでさえ、回想録を発表したのは、解放30年経った1976年
人生を取り戻し、軌道に乗せるのが先決だったからね
最後までヴァイオリンを弾き続け、どうにか生還するが、生き残った者の罪悪感に苦しめられていたら?
誰にも信じてもらえなかったり否定されたりしたら?
語り部の役割を頭ではわかっていても、行動に移すには長い年月が必要




ただゾフィアの場合、解放後18年ほど経った時にアウシュヴィッツを訪れている
残された収容所の建物の壁や床、壊されたガス室や焼却炉などから
何万人もの亡くなった人々の叫びを聞くことが出来た
静かに自分の経験を思い起こし、その辛かった場所に来て
ようやく心が癒されていくことを感じることが出来たって…




とにかく、記憶を侮るんじゃないよ
30年以上前の中学生時代に読んだり見たりをネタにする誰かを見な
いまは不必要に思えることが、何十年後かになって、自分を救う手がかりになるかもしれんということだ