mathichen独話【Hatena版】

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不公平な世界から、慈悲の精神を見出す

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昨日のアメブロ別荘用画像に、同じ‘ベルサイユのばら’第6巻『燃えあがる革命の火』よりペタリ




左側は、正気を取り戻したアラン・ド・ソワソンが、フランス衛兵隊に復帰し、オスカル隊長に挨拶する場面
ディアンヌの形見として、彼女の黒髪を渡すのよ




ディアンヌは、前隊長にあわや落下狼藉の経験から、初めてオスカルに会った時は逃げかけたが
相手が同じ女性であると知ると安心し、アランの意外な一面を笑顔で話した
「オスカルとはヘブライ語で『神と剣』を意味するのだと、兄が話しておりました」
さんざん悪態ついて反抗するアランがねぇ…もう、惚れてたの?(惚れてるの具体的内容は、自分で検索しろ)
妹は妹で、兄によれば、「死の前日まで、隊長の金髪に憧れ、隊長のブロンドを誉めていました」




アランは妹の骸の前で、「金も力も何もない、この惨めったらしさはどうだ?ディアンヌが、何をした?何を…」
ディアンヌは何も悪いことしていない。彼女は、幸福になる権利持っていた
大貴族様に嫁ぐのではないが、細民街の生活よりは楽になるだろうし、明るい未来を喜んでもいたと思う
なのに、本当、見かけ倒しの中途半端な似非上流階級って、人間腐ってるわ
商人など羽振り良い平民と結婚するのは、別にいいの
貴賎結婚は貴族側に家督継承などで不利が生じるものの、貧乏貴族にすればカネは有難や節
だったら、最初から利益追求の政略結婚しろよ
何でも手に入る金持ち娘に、貧乏娘の夢と希望をくれてやるなんて、ま、大した男じゃないけど
命奪われた、実質的に殺された、たまらんわ…10歳の小学5年生でも泣けたぞ




右側は、アンドレの目が見えなくなりつつあるに気づいたマロン・グラッセばあやが、孫を説教する場面
アンドレ、誰にも、オスカル様にも、旦那様にも、言っちゃダメだよ
もし知られたら、旦那様のことだもの、きっとお医者様を…
アタシたちはね、そんなご迷惑までおかけしちゃいけないんだよ
それでなくても、いままでどれほど身分不相応なご恩をお受けしているかわからないのに
お医者様に見せるとなったら、どれだけ莫大なおカネがかかるか…」




アンドレは、8歳で母親と死別後、お祖母ちゃんがたった一人の身寄りであるため、ジャルジェ家へ引き取られた
1歳下のオスカルの遊び相手兼ボディーガードではあるが、ジャルジェ家は親切に面倒見てくれた
ばあやにすれば、有難過ぎて涙止まらないほどの過ぎた恩恵だったのね
「同じ人間なのに…な」
画像の次のページの、アンドレの言葉通りなんだけど…




望んでも、何一つ手に入らず、人生狂わされる貴族もいれば
別に高望みはしていないのに、いろいろ手に入る、しかし遠慮しがちの平民もいる
自由・平等・博愛、何か空々しいよな…




【「私のマンガ大賞」は、コレ:ベルサイユのばら~新しい運命の渦の中に】
【「私のマンガ大賞」は、コレ:ベルサイユのばら~栄光の座に酔いしれて】
以前に本館でコレ書いたのは…




野菜の切れ端が浮いてるだけのスープ
ほんの小さなものから、人生が180度変わり、広い視野の人間性に目覚めていったオスカル
「神の愛に報いる術も持たない小さな存在であるけれど…
自己の真実に従い、一瞬たりとも悔いなく与えられた生を生きた
人間としてそれ以上の喜びがあるだろうか」




…持てる者の高見の視点を捨て去る勇気を称賛してだよ
王妃は殊勝になりながらも、最後まで選民意識は捨てられなかったたために、全てを失ったのさ